2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
エリック・マコーマック『隠し部屋を査察して』(創元推理文庫) 20篇の奇妙な味の短編が収録された短編集。マコーマックはカナダの作家。中身はよりどりみどりの奇妙な話で一杯で、どれも非常に質が高い。よくもまあこんな変な話をたくさん考え付くものだと…
エリック・マコーマック『隠し部屋を査察して』(創元推理文庫) 20篇の奇妙な味の短編が収録された短編集。マコーマックはカナダの作家。中身はよりどりみどりの奇妙な話で一杯で、どれも非常に質が高い。よくもまあこんな変な話をたくさん考え付くものだと…
ボブミル・フラバル『あまりにも騒がしい孤独』(松籟社) <東欧の想像力>の2巻目。35年間、という書き出しから始まるこの小説、古紙処理係として働く主人公ハニチャの日常を描く小説。書かれた時期も含めるとわかるようにソビエトによる<プラハの春>に…
ボブミル・フラバル『あまりにも騒がしい孤独』(松籟社) <東欧の想像力>の2巻目。35年間、という書き出しから始まるこの小説、古紙処理係として働く主人公ハニチャの日常を描く小説。書かれた時期も含めるとわかるようにソビエトによる<プラハの春>に…
アラン・ベネット『やんごとなき読者』(白水社) 翻訳者は『テヘランでロリータを読む』(白水社)の市川恵里さん。流れるように展開される物語に感動。もしイギリス帝国女王陛下が読書にハマったら…という展開で繰り広げられる、ベネットの読書論が凝縮さ…
アラン・ベネット『やんごとなき読者』(白水社) 翻訳者は『テヘランでロリータを読む』(白水社)の市川恵里さん。流れるように展開される物語に感動。もしイギリス帝国女王陛下が読書にハマったら…という展開で繰り広げられる、ベネットの読書論が凝縮さ…
藤野可織『いやしい鳥』(文藝春秋) 文藝春秋の<来るべき作家たち>のシリーズは部数が少ないせいか、書店にあまり置かれておらず、出たことを気付かないことも多く、やや困惑気味。実際、都内でも見ることは少なく、在庫切れになっていることが多い。新人…
藤野可織『いやしい鳥』(文藝春秋) 文藝春秋の<来るべき作家たち>のシリーズは部数が少ないせいか、書店にあまり置かれておらず、出たことを気付かないことも多く、やや困惑気味。実際、都内でも見ることは少なく、在庫切れになっていることが多い。新人…
メアリ・ホフマン『ストラヴァガンザ 仮面の都』(小学館) 先月末に読み終えて感想を書かなかったのだが、もう少し読まれてもいいパラレルワールド・ファンタジーだと思ったので、紹介しておく。本の存在自体はやまねこ倶楽部のページから見て知っていたの…
メアリ・ホフマン『ストラヴァガンザ 仮面の都』(小学館) 先月末に読み終えて感想を書かなかったのだが、もう少し読まれてもいいパラレルワールド・ファンタジーだと思ったので、紹介しておく。本の存在自体はやまねこ倶楽部のページから見て知っていたの…
ヴィクトル・ペレーヴィン『チャパーエフと空虚』(群像社) うわっ、これはすごい小説。ソローキンの『ロマン』(国書刊行会)級の破壊力がある小説。内容もさることながら、小説の構成方法が実に見事としかいいようがない。あっぱれである。 読み終えて脳…
ヴィクトル・ペレーヴィン『チャパーエフと空虚』(群像社) うわっ、これはすごい小説。ソローキンの『ロマン』(国書刊行会)級の破壊力がある小説。内容もさることながら、小説の構成方法が実に見事としかいいようがない。あっぱれである。 読み終えて脳…