2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

終わりの街の終わり

ケヴィン・ブロックマイヤー『終わりの街の終わり』(ランダムハウス講談社) ネビュラ賞ノミネートということで、たまには今月の新刊を読まないとばちがあたりそうだったので、早々に読了。読了感は村上春樹+是枝裕和+キース・ロバーツ+ジョージ・ソウン…

終わりの街の終わり

ケヴィン・ブロックマイヤー『終わりの街の終わり』(ランダムハウス講談社) ネビュラ賞ノミネートということで、たまには今月の新刊を読まないとばちがあたりそうだったので、早々に読了。読了感は村上春樹+是枝裕和+キース・ロバーツ+ジョージ・ソウン…

ブラックジュース

マーゴ・ラナガン『ブラックジュース』(河出書房新社) 2005年度世界幻想文学大賞(短編集部門)受賞作。オーストラリアのジュディ・バドニッツというよりも、オーストラリア産ケリー・リンク+佐藤哲也、あるいはアーサー・ブラットフォードみたいな作風の…

ブラックジュース

マーゴ・ラナガン『ブラックジュース』(河出書房新社) 2005年度世界幻想文学大賞(短編集部門)受賞作。オーストラリアのジュディ・バドニッツというよりも、オーストラリア産ケリー・リンク+佐藤哲也、あるいはアーサー・ブラットフォードみたいな作風の…

ブルー・ワールド

ロバート・R・マキャモン『ブルー・ワールド』(文春文庫) 読んでいて久々に鳥肌が立ったよ!そんなレベルの作品が収録されたマキャモンのベストともいえる傑作短編集。この本が品切れなことが実に残念なわけだが、薦めてくれたXさんらに感謝。何らかの形…

ブルー・ワールド

ロバート・R・マキャモン『ブルー・ワールド』(文春文庫) 読んでいて久々に鳥肌が立ったよ!そんなレベルの作品が収録されたマキャモンのベストともいえる傑作短編集。この本が品切れなことが実に残念なわけだが、薦めてくれたXさんらに感謝。何らかの形…

青い鷹

ピーター=ディキンソン『青い鷹』(偕成社)ミステリ、SF界ではレア本『生ける屍』(サンリオSF文庫)の作者として有名。ミステリの人は<ピブル警視シリーズ>の作者で、SF者は『緑色遺伝子』『キングとジョーカー』というイメージがあるのではない…

青い鷹

ピーター=ディキンソン『青い鷹』(偕成社) ミステリ、SF界ではレア本『生ける屍』(サンリオSF文庫)の作者として有名。ミステリの人は<ピブル警視シリーズ>の作者で、SF者は『緑色遺伝子』『キングとジョーカー』というイメージがあるのではない…

エア

ジェフ・ライマン『エア』(早川書房) プラチナファンタジー。中央アジアの架空の国を舞台にした村社会SF。物語自体は普通に飽きさせないのだが、現代社会を舞台にしているせいか、大きな動きもなく淡々として終わる。というのは、焦点が新技術の導入によ…

エア

ジェフ・ライマン『エア』(早川書房) プラチナファンタジー。中央アジアの架空の国を舞台にした村社会SF。物語自体は普通に飽きさせないのだが、現代社会を舞台にしているせいか、大きな動きもなく淡々として終わる。というのは、焦点が新技術の導入によ…

エデン

スタニスワフ・レム『エデン』(ハヤカワ文庫SF)最近紀伊国屋のレム祭りにより復刊した模様。『ソラリス』(国書刊行会)、『砂漠の惑星』(ハヤカワ文庫SF)とともに<ファーストコンタクトもの>の三部作を構成しているというSFで、紋切型だったフ…

エデン

スタニスワフ・レム『エデン』(ハヤカワ文庫SF) 最近紀伊国屋のレム祭りにより復刊した模様。『ソラリス』(国書刊行会)、『砂漠の惑星』(ハヤカワ文庫SF)とともに<ファーストコンタクトもの>の三部作を構成しているというSFで、紋切型だったフ…

フィーメール・マン

ジョアナ・ラス『フィーメール・マン』(サンリオSF文庫)ジェンダー論をやる人は読んでおかないといけないSF。それ以外の人は別に読まないでもいい男性社会へのルサンチマンが爆発噴火したニューウェーブSF。以前ラスの『テクスチュアル・ハラスメン…

フィーメール・マン

ジョアナ・ラス『フィーメール・マン』(サンリオSF文庫) ジェンダー論をやる人は読んでおかないといけないSF。それ以外の人は別に読まないでもいい男性社会へのルサンチマンが爆発噴火したニューウェーブSF。以前ラスの『テクスチュアル・ハラスメン…

夢の蛇

ヴォンダ・N・マッキンタイア『夢の蛇』(ハヤカワ文庫SF) 一般に蛇のイメージというのはネガティブ・ポジティブの両面を持つ。縦長の瞳孔、チロチロと絶えず出入りする先分かれの舌、ぬらぬらと光った鱗におおわれた細長い体など、生理的嫌悪感を抱く人も…

夢の蛇

ヴォンダ・N・マッキンタイア『夢の蛇』(ハヤカワ文庫SF) 一般に蛇のイメージというのはネガティブ・ポジティブの両面を持つ。縦長の瞳孔、チロチロと絶えず出入りする先分かれの舌、ぬらぬらと光った鱗におおわれた細長い体など、生理的嫌悪感を抱く人も…

暗い鏡の中に

ヘレン・マクロイ『暗い鏡の中に』(ハヤカワ文庫HM) ハヤカワ文庫HMの中では入手困難本として知られているミステリなのだが、先日西五反田のブックオフで古めのミステリが大量に出ていてその際に拾った一冊。そういう自慢はさておき、お会いする方から…

暗い鏡の中に

ヘレン・マクロイ『暗い鏡の中に』(ハヤカワ文庫HM) ハヤカワ文庫HMの中では入手困難本として知られているミステリなのだが、先日西五反田のブックオフで古めのミステリが大量に出ていてその際に拾った一冊。そういう自慢はさておき、お会いする方から…