2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ザ・ロード

ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)世界のイメージはくすんだ灰色。『ザ・ロード』の世界は強いていえば、血の赤のみが時折存在する灰色の世界だ。すべてがくすんだ灰色の単色の中に閉じ込められ、父と子の旅を通じて読者もまた灰色の世界の中の虜囚になってしま…

ザ・ロード

ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) 世界のイメージはくすんだ灰色。『ザ・ロード』の世界は強いていえば、血の赤のみが時折存在する灰色の世界だ。すべてがくすんだ灰色の単色の中に閉じ込められ、父と子の旅を通じて読者もまた灰色の世界の中の虜囚になってしま…

追憶のハルマゲドン

カート・ヴォネガット『追憶のハルマゲドン』(早川書房)2007年4月に自宅の階段の転倒による脳損傷により惜しまれながら亡くなったヴォネガットの遺作短編集。序文は息子マーク・ヴォネガットの手によるもので、ヴォネガットの人柄(特にヴォネガットが文章…

追憶のハルマゲドン

カート・ヴォネガット『追憶のハルマゲドン』(早川書房) 2007年4月に自宅の階段の転倒による脳損傷により惜しまれながら亡くなったヴォネガットの遺作短編集。序文は息子マーク・ヴォネガットの手によるもので、ヴォネガットの人柄(特にヴォネガットが文…

ドゥームズデイ・ブック

コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』(ハヤカワ文庫SF) 読んだのは5年前に出た文庫版。もう5年経過ですか…。 映画化して見てみたい作品。ウィリスは本当に生き生きとヴィジュアルに直すのがうまい作家だと改めて感心した。SFで権威ある賞であるヒ…

ドゥームズデイ・ブック

コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』(ハヤカワ文庫SF) 読んだのは5年前に出た文庫版。もう5年経過ですか…。 映画化して見てみたい作品。ウィリスは本当に生き生きとヴィジュアルに直すのがうまい作家だと改めて感心した。SFで権威ある賞であるヒ…

脳髄工場

小林泰三『脳髄工場』(角川ホラー文庫) ホラー短編集なのだが、どちらかというとSFホラー寄りの短編集。久々に小林泰三の本を読んだわけだが、この短編集は小林泰三らしさがよく出ていたと感じる。叙述によるトリックホラーとロジックホラー、生活習慣と…

脳髄工場

小林泰三『脳髄工場』(角川ホラー文庫) ホラー短編集なのだが、どちらかというとSFホラー寄りの短編集。久々に小林泰三の本を読んだわけだが、この短編集は小林泰三らしさがよく出ていたと感じる。叙述によるトリックホラーとロジックホラー、生活習慣と…

青い世界の怪物

マレイ・ラインスター『青い世界の怪物』(ハヤカワ文庫SF)巷では海洋SFとして、有川浩、<深海のYrr>、藤崎慎吾が流行っている今日この頃ですが、敢えて逆行して1961年に書かれた47年前の海底SFを読むことにする。古典も読んでおかないとね!翻訳者は…

青い世界の怪物

マレイ・ラインスター『青い世界の怪物』(ハヤカワ文庫SF) 巷では海洋SFとして、有川浩、<深海のYrr>、藤崎慎吾が流行っている今日この頃ですが、敢えて逆行して1961年に書かれた47年前の海底SFを読むことにする。古典も読んでおかないとね!翻訳者…

コミケ襲撃

川上亮『コミケ襲撃』(TOブックス) 公式サイトはこちら>http://www.tobooks.jp/comiket/ 敬愛する川上亮の長編最新作。しかしこの人は多彩だとつくづく思うのだが、器用すぎてジャンル枠に収まらない作品ばかり書いている気がする。去年読んだ中で一番…

コミケ襲撃

川上亮『コミケ襲撃』(TOブックス) 公式サイトはこちら>http://www.tobooks.jp/comiket/ 敬愛する川上亮の長編最新作。しかしこの人は多彩だとつくづく思うのだが、器用すぎてジャンル枠に収まらない作品ばかり書いている気がする。去年読んだ中で一番…